相続の準備はいつから？筑豊の行政書士が解説
もりやま行政書士事務所親が高齢になり、「そろそろ相続の準備も考えたい」と思い始める方が増えています。当事務所においても圧倒的に多いご相談が『相続』です。特に飯塚市、田川市、直方市といった筑豊エリアでは、高齢化が進むなかで相続に関する相談が年々増加傾向にあります。相続の準備を事前にしておくことで、トラブルや複雑な手続きのリスクを大幅に軽減できます。本記事では、行政書士の視点から、今のうちに備えておきたい相続の基本や準備すべき書類、専門家への相談のタイミングまでをわかりやすく解説します。
１．相続に備えるべき理由とは
・1-1 相続トラブルは他人事ではない
相続に関するトラブルは、資産の多寡にかかわらず起こりうる身近な問題です。筑豊エリアのような地方では「長男が家を継ぐ」といった旧来の価値観が残っていることもあり、兄弟間の意見が合わずに揉めるケースが見られます。
特に、口約束だけで「これは〇〇に譲る」と決めてしまっている家庭は要注意。遺産分割協議でもめてしまい、相続が何年も進まない…という事態を避けるためには、早めの準備が不可欠です。相続トラブルは、テレビやラジオで見聞きする他人事と思いがちですが、いつ当事者になってもおかしくないことを念頭に置いておいてください。
・1-2 高齢化社会と「争続」の現実
飯塚市や田川市をはじめとする筑豊エリアでは、高齢単身世帯や高齢夫婦のみの世帯が年々増加しています。それに伴い、相続開始後に「財産の場所がわからない」「誰が相続人なのかわからない」といった混乱が発生しています。
相続を「争続」にしないためにも、子ども世代が主導となって、親の意思や財産の整理をサポートすることが大切です。
２．事前に準備しておくべき書類と情報
・2-1 財産目録と重要書類の整理
相続準備において第一歩となるのが「財産の見える化」です。以下のような項目をリストにしておきましょう：
- 銀行口座（金融機関名、支店、口座番号）
- 不動産（土地・建物の所在地・登記情報）
- 保険（生命保険や学資保険など）
- 借入やローンの有無
- 貴重品・有価証券・車などの資産
筑豊エリアでも、高齢の方が複数の金融機関に口座を持っていたり、農地や山林など不動産を多く所有しているケースが多くあります。後から家族が探すのではなく、事前に一覧にして保管しておくとスムーズです。相続に関わらず、ご自分の財産を整理する意味でも、財産目録を作成することはとてもおすすめです。
・2-2 相続関係図の作成と戸籍の確認
相続人が誰になるのかを正確に把握しておくことも重要です。行政書士に依頼すれば、戸籍の取得や相続関係説明図の作成を代行してもらえます。
飯塚市・直方市などの役所で戸籍を取得するには、窓口での申請や郵送対応が可能ですが、手続きが煩雑な場合も多いです。専門家である行政書士に相談することで、手間と時間を大きく削減できます。
３．遺言書の種類と作成のポイント
・3-1 自筆証書遺言と公正証書遺言の違い
遺言書は大きく分けて2種類あります。
- 自筆証書遺言：ご自身で手書きで作成し、法務局で保管も可能。費用がかからず手軽ですが、内容不備による無効のリスクがあります。
- 公正証書遺言：公証人の立会いのもと作成され、法的効力が高く安心。ただし費用（数万円～）と手間がかかります。
筑豊エリアでも、将来的な相続トラブルを避けるために「公正証書遺言を作っておきたい」というご相談が行政書士事務所に増えています。そのような準備をしておけば、残された家族もトラブルになる可能性が格段に下がるでしょう。
・3-2 無効にならないための注意点
遺言書があっても、日付や署名が抜けているなどの不備があると無効になることがあります。また、相続人に偏った内容を書くと、**遺留分（法律上認められた取り分）**を巡って争いになることも。
行政書士に内容を確認してもらうことで、形式的な不備やリスクを事前に回避できます。書面に不備があっては、作成した意味をなしません。そのような事態を避けるためにも、行政書士にお願いすることをオススメします。
４．行政書士に相談するメリット
・4-1 手続きの代行・書類作成のプロ
行政書士は、相続に関する書類作成や相談のプロフェッショナルです。特に以下のような場面で役立ちます：
- 財産目録の作成
- 相続関係説明図の作成
- 戸籍・登記情報の収集
- 遺言書の文案チェック
- 法務局・金融機関への書類提出サポート
行政書士は「予防法務」に強いため、相続が発生する前に相談することで、将来のトラブルを防ぐことができます。
・4-2 地元密着型で安心できる相談先
筑豊エリア（飯塚市・田川市・直方市）には、地域密着型で相続業務に強い行政書士事務所が多くあります。地元事情に詳しく、親身に対応してくれるため、初めての方でも安心して相談できます。当事務所では、初回相談を無料で行っておりますので、お気軽にご相談いただきたいと思います。
「まずは何を準備すればいいのかわからない」という方でも構いません。当事務所に気軽にお問い合わせてください。
まとめ
相続の準備は「早すぎる」ということはありません。むしろ、元気なうちにこそ家族と話し合い、行政書士のサポートを受けながらしっかりと備えておくことが、後悔のない相続につながります。私たち行政書士は、トラブルになったご遺族を多く取り扱っていますが、どのケースにおいてもとても残念で、悲しい思いになります。
飯塚市・田川市・直方市など筑豊エリアで相続に不安を感じている方は、まずはご相談だけでもいかがでしょうか？
ご自身と家族の大切な未来のために、一歩を踏み出すことが大切です。
