親の遺品整理をどう進める? 筑豊で頼れる専門家と費用相場
親が亡くなった後、「何から手をつけたらいいのか分からない」と悩む方が多いのが遺品整理です。思い出の詰まった品を前に作業が進まなかったり、遠方で時間が取れなかったりと、精神的にも肉体的にも大きな負担になります。
この記事では、筑豊エリアで相続・終活の相談を受けている行政書士が、遺品整理の流れ・費用相場・頼れる専門家の選び方を詳しく解説します。
1.遺品整理とは?相続との違いを理解しよう
(1)遺品整理=「故人の生活を整理する作業」
遺品整理は、故人が残した家財道具や日用品、貴重品を整理・処分することです。
ただ片づけるだけでなく、思い出を整理し、気持ちに区切りをつける作業でもあります。
(2)相続手続きとは別のもの
相続は法的な財産承継手続きですが、遺品整理は実務的な片づけ。
不動産や預金と違い、遺品そのものに法的な扱いはありません。
ただし、遺品の中に貴重品や相続財産が含まれる場合は、注意が必要です。
2.遺品整理を進めるステップ
(1)まずは相続人で話し合いを
遺品整理を始める前に、「誰が主導して進めるのか」「思い出の品をどう扱うか」を家族で共有しておきましょう。
トラブルの多くは、無断で処分してしまうことから起こります。
(2)貴重品・重要書類を先に確認
・通帳・印鑑・保険証券
・登記簿謄本・遺言書
・貴金属や現金
これらは早い段階で確保し、相続財産の確認につなげます。
(3)仕分けと処分を同時並行で
残す・譲る・処分する、の3分類で分けていきます。
「形見分け」を行う場合は、誰が何を受け取るかを記録しておくことが後のトラブル防止になります。
3.筑豊エリアでの遺品整理費用相場
(1)作業内容と部屋の広さで変動
一般的な費用相場は以下のとおりです。
| 間取り | 費用相場(筑豊エリア) | 作業日数の目安 |
|---|---|---|
| 1K〜1DK | 約3〜8万円 | 半日〜1日 |
| 2DK〜3DK | 約10〜20万円 | 1〜2日 |
| 一戸建て | 約20〜40万円 | 2〜3日以上 |
(2)費用を抑えるコツ
・自分で分別できるものは事前に片づける
・買取可能な品を査定してもらう
・行政の粗大ごみ支援制度を活用する
筑豊の自治体では、高齢者・相続人支援として粗大ごみ回収費の補助を行っている場合もあります。
4.遺品整理を行政書士に相談するメリット
(1)遺言書・相続関係書類の確認ができる
作業中に遺言書や不動産書類が見つかるケースも多くあります。
行政書士なら、その場で相続手続きへの影響を判断し、適切な対応を助言できます。
(2)他士業や専門業者との連携が可能
遺品整理業者、不動産業者、税理士などと連携して、整理から相続登記・売却までワンストップで対応できます。
(3)トラブルを防ぐ「記録化サポート」
作業内容や形見分けの記録を行政書士が書面に残すことで、後日「もめごと」を防げます。
5.遺品整理業者の選び方と注意点
(1)「一般廃棄物収集運搬許可」または提携先の確認を
不用品を処分するには許可が必要です。無許可業者に依頼すると、不法投棄や高額請求のリスクがあります。
(2)見積書と契約書を必ず確認
作業内容・追加料金・残置物の扱いなどを明確にしましょう。
見積り段階で「現地確認を行う業者」は信頼度が高い傾向にあります。
(3)行政書士と連携できる業者を選ぶと安心
単なる片づけではなく、相続・不動産・名義変更までワンストップで進められるのが理想です。
まとめ
親の遺品整理は、片づけと相続が同時に進むデリケートな手続きです。
筑豊エリアでは、高齢化に伴い遺品整理・相続の相談が年々増えています。
「どこまで自分で進めればいいのか分からない」ときは、行政書士に早めに相談することで、精神的負担も大きく軽減できます。
もりやま行政書士事務所では、遺品整理・相続・空き家管理まで一貫してサポートしています。お気軽にご相談ください。


