相続手続きの流れ完全ガイド｜死亡後いつまでに何をする？
もりやま行政書士事務所家族が亡くなられたあと、遺族は相続に関するさまざまな手続きを行う必要があります。しかし「何から始めればいいのか」「期限はあるのか」「専門家に相談すべきタイミングは？」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。相続手続きには期限があるものも多く、後回しにするとトラブルや追加費用が発生する可能性があります。本記事では、相続手続きの流れを時系列でわかりやすく解説します。福岡県で相続を検討されている方にも役立つ内容です。
１｜死亡直後～1週間以内の手続き
1-1 死亡届の提出と火葬許可申請
亡くなられた日から7日以内に死亡届を提出します。提出先は市役所・町役場です。通常は葬儀会社が代行しますが、自身で行う場合は医師の死亡診断書が必要となります。同時に火葬許可証も申請します。
1-2 葬儀費用の記録と必要事項の整理
葬儀費用は相続財産から控除できる場合がありますので、領収書は必ず保存しておきましょう。また、この段階で以下の情報を整理し始めると後の手続きがスムーズになります。
- 銀行口座・通帳
- 不動産の登記情報
- 保険証券
- 年金や税金関連通知書
２｜～1か月以内の手続き
2-1 相続人の調査と戸籍の取得
相続手続きの第一歩は、誰が相続人かを確定することです。亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本が必要で、転籍が多い方は取得に時間がかかる場合があります。
2-2 遺言書の確認と検認手続き
遺言書がある場合、勝手に開封してはいけません。家庭裁判所での検認手続きが必要です。公正証書遺言であれば検認は不要です。
３｜～3か月以内にすること
3-1 財産調査と相続放棄・限定承認
借金や負債が大きい場合、相続放棄や限定承認という選択肢があります。期限は3か月以内のため注意が必要です。
3-2 預貯金・不動産・生命保険の確認
財産には以下のものが含まれます。漏れがないようチェックしましょう。
- 預貯金
- 不動産
- 車・株式・投資信託
- 生命保険金
- 未支給年金
４｜～10か月以内にすること
4-1 遺産分割協議と協議書の作成
相続人全員で財産の分け方を話し合い、遺産分割協議書を作成します。金融機関や法務局の手続きに必ず必要となります。
4-2 相続税申告と納税
相続税申告は死亡から10か月以内です。遅れると延滞税や加算税が発生しますので早めの準備が必要です。
５｜その後の手続き
5-1 不動産・金融機関の名義変更
遺産分割協議書に基づき、銀行や法務局で名義変更を行います。不動産登記には専門知識が必要な場合があります。
5-2 専門家に依頼するメリット
相続手続きは期限が多く、必要書類も複雑です。福岡でも行政書士・司法書士・税理士・弁護士など、状況に応じた専門家へ依頼するとスムーズに進みます。
まとめ
相続手続きは期限があるものが多く、早めの対応が重要です。
整理ポイント：
- 死亡後すぐに必要な手続きがある
- 3か月・10か月と重要な期限が存在する
- 相続財産の調査と遺言書の確認が最優先
福岡県で相続手続きにお困りの方は、専門家へ気軽に相談してみましょう。早い段階でプロに相談することで、トラブルや手続きの負担を大幅に避けることができます。
