行政書士と司法書士の違いとは?依頼前に知るべき業務の違い

今月から直方市でチューリップまつりが開催されます。当事務所からお車で15分ほどの近さなので、ご相談などに来られた際は、ぜひ遊びに行かれてください。さて、「行政書士と司法書士の違いがよく分からない」――このような声をよく耳にします。どちらも法律の専門家ですが、取り扱う業務の内容は大きく異なります。会社設立や許認可申請、相続手続きなど、相談内容によって依頼すべき専門家が変わるため、違いを理解しておくことはとても重要です。本記事では、元警察官であり行政書士として活動する立場から、行政書士と司法書士の役割や業務範囲の違いを分かりやすく解説します。これから専門家に相談を検討している方は、ぜひ参考にしてください。



1 行政書士と司法書士の基本的な違い

・1-1 行政書士とはどんな仕事か

行政書士は、主に官公署に提出する書類の作成や手続きをサポートする法律専門職です。日本には数多くの許認可制度があり、事業を始める際には行政への申請が必要になることが少なくありません。

例えば、次のような業務があります。

・飲食店営業許可
・建設業許可
・古物商許可
・風俗営業許可
・外国人の在留資格申請
・補助金申請

これらの手続きは法律や規則が複雑で、書類の不備があると申請が受理されないこともあります。行政書士は、こうした手続きをスムーズに進めるための専門家です。

また、契約書や内容証明などの書類作成も行政書士の重要な業務です。

・1-2 司法書士とはどんな仕事か

一方、司法書士は主に「登記」と「裁判手続き」に関する専門家です。

代表的な業務としては、次のようなものがあります。

・不動産の名義変更(相続や売買)
・会社設立の登記
・役員変更登記
・抵当権設定登記

これらの手続きは法務局で行うものであり、司法書士が代理して申請することができます。

また、司法書士には簡易裁判所における訴訟代理権(一定の範囲)があり、少額の民事トラブルなどの手続きも行うことができます。


2 行政書士が得意とする業務

・2-1 許認可申請の専門家

行政書士の最大の特徴は、許認可申請の専門家であるという点です。

日本では多くの業種で営業許可が必要になります。例えば飲食店を開く場合でも、保健所への申請が必要です。また、建設業や運送業などでは国や都道府県の許可が必要になります。

こうした手続きは、法律や条例によって細かく規定されており、書類の作成だけでなく要件の確認も重要になります。

行政書士は、申請の準備段階からサポートすることで、スムーズな事業スタートを支援します。

・2-2 契約書や各種書類の作成

行政書士は「書類作成の専門家」とも言われます。

例えば次のような書類を作成します。

・契約書
・内容証明郵便
・遺言書の原案作成
・示談書
・各種届出書

法律的に重要な書類を正確に作成することで、トラブルの予防にもつながります。


3 司法書士が得意とする業務

・3-1 不動産登記や商業登記

司法書士の中心業務は登記手続きです。

不動産を購入した場合や相続で名義を変更する場合には、法務局で登記手続きを行う必要があります。この手続きは専門的であり、司法書士に依頼するケースが一般的です。

また、会社設立の際には法人登記が必要になります。会社の設立、役員変更、本店移転なども司法書士が対応する業務です。

・3-2 裁判手続きのサポート

司法書士には、簡易裁判所において一定の範囲で訴訟代理を行う権限があります。

例えば次のような手続きです。

・少額訴訟
・支払督促
・債務整理

こうした業務は行政書士では行うことができないため、司法書士の専門分野となっています。


4 どちらに相談すればよいのか

・4-1 相談内容による選び方

行政書士と司法書士の違いを簡単にまとめると、次のようになります。

行政書士
→ 許認可申請や書類作成

司法書士
→ 登記や裁判手続き

例えば次のような場合です。

・飲食店を開業したい
→ 行政書士

・相続で不動産の名義変更をしたい
→ 司法書士

このように、相談内容によって適切な専門家を選ぶことが大切です。

・4-2 行政書士と司法書士の連携

実際の業務では、行政書士と司法書士が連携するケースも多くあります。

例えば会社設立の場合、

・定款作成
→ 行政書士

・会社設立登記
→ 司法書士

という形で役割分担をすることがあります。

専門家同士が連携することで、依頼者にとってよりスムーズな手続きが可能になります。


5 行政書士に相談するメリット

・5-1 事業や生活を支える身近な法律家

行政書士は、事業者や地域の方々にとって身近な法律家です。

許認可申請、契約書作成、相続相談など、日常生活や事業活動の中で必要になる手続きをサポートします。

特に事業を始める際には、多くの手続きが必要になります。行政書士に相談することで、法律面の不安を減らすことができます。

・5-2 継続的なサポートの重要性

行政書士の役割は、単に書類を作ることだけではありません。

事業を続けていく中では、

・許可の更新
・変更届出
・新しい許認可申請

など、さまざまな手続きが発生します。

そのため、継続的に相談できる専門家の存在が重要になります。

行政書士は、事業者のパートナーとして長期的なサポートを行うことができる法律専門職です。

これから専門家への相談を検討されている方は、ぜひ自分の目的に合った専門家を選び、安心して手続きを進めていただければと思います。

ご相談は無料です。お問い合わせはこちらから。